2016年2月21日日曜日

とよね村星空写真撮影教室&星空観察会@三沢いこいの里 報告&反省

今回始めての開催の「星空写真撮影教室」。
会場をいつもの休暇村茶臼山高原から豊根村三沢にある「いこいの里若者センター」にかえて、2月13日〜14日の1泊2日での実施でした。
しかし、天気は始めっから雨…。天気予報をみても、荒れ模様しかないって感じ。
困ったものです…。
でも、こうした天気でも実施するのが私のポリシー。


2月13日(土)〜1日目〜

13時30分 集合・受付
 各地から、集まった参加者。地元在住の方を含めて10名の参加。何とモンゴルから日本文化の勉強に来ている留学生の方の参加もあり、びっくりでした!
 受付のあと、自己紹介で始まりました。

13時50分 講義1
「星空写真を撮るための基礎理論」
 講義と言っても、私自身始めてのこと。手探りで自分の学んだこと、自分の星空写真の撮影経験から感じたことを少しだけ理論的に説明させていただきました。

14時50分 講義2
「星空写真撮影の実際〜準備と撮影の流れ〜」
 これまた、自分自身の経験から感じたことを、実際の撮影の準備から片付けまでをまとめて紹介しました。

あいにくの雨模様で撮影実習はできなさそう…ということで、天体写真はこんな感じでカメラを望遠鏡にくっつけて撮影しますと実演…撮影したのは雨ににれた木々でした。超望遠で後ろのぼけ具合が最高な感じでした。





17時00分 夕食
若者センター併設の喫茶みちくさで夕食です。家庭的な雰囲気でゆっくり食べられます。今回の料理は鍋。お腹いっぱいになりました!!

19時30分 星空観察会&実習1「撮影実習」
 本来ならば、室内での星空レクチャーのあと、屋外での星空観察会を開催しつつ、星空写真の撮影実習の予定でしたが…なんと、大雨。止む気配は愚か、ますます激しくなる有様…。でも、お客さんがきてくれました。
いつもの休暇村の星空観察会と同様の流れで星空案内…。今回は、それに加えて、村民向けの星空観察会ということで、観光協会のスタッフさんにこれまでの星空イベントの取り組みの紹介をしていただきました。

 その後、今回デビューするはずだったスコープテックの望遠鏡「ラプトル」の紹介。
「『ファインダーがないところ』『倍率が高すぎないところ』が売りです!!」「手頃な価格なのでぜひいかがですか?いこいの里の貸し出し用としてもおススメですよ」と…営業しちゃいました。実際の購入に結びつくかは…わかりません。

 そのあとは、激しくなる雨の中、これからの星空イベントの話題で盛り上がり、夜は更けていきました…。


2月14日(日)〜2日目〜

夜中じゅう降り続けた雨はすっかり上がってました。南から暖かい空気が流れ込んで来た影響で、豊根村でも朝から暖かい1日。施設の中の方が寒いぐらいでした。

8時00分 朝食
 夕食と同じく、喫茶みちくさで朝食。ボリューム満天の朝食でした!

2日目の写真編集は、1日目の夜に撮影した写真を使ってと考えていましたが…、撮影できなかったので、自分が撮影した星空写真を使って、編集の体験をしてもらいました。

9時00分 実習2「カメラ付属の基本ソフトで写真編集しよう」
 お金を出せば、いろいろな高機能なソフトがありますが、でもそれだけ投資するだけの価値があるかと迷うところ…。そんな時はカメラ付属の基本ソフトでいろいろ試してみましょう…という感じで進めました。自分の撮影した写真を少し手を加えて、「化粧をして綺麗にする」って感じで…。
 同じ構図・設定の写真を重ねあわせて、明るさやコントラストの調整、トーンカーブの調整などの基本的な操作をしてもらいながら、何がどうなるのか体験してもらいました。

10時45分 実習3「フリーウエアで星の光跡写真を作ろう」
 Windowsのフリーソフト「KikuchiMagick」を使って比較明合成での星の光跡写真を作ろうということで考えていたんですが、なんと今回の参加者は、2名を除いてすべてMacユーザー…。予想外の展開でした。Macだと「StarStax」というソフトがあります…。
 それを使って、あとはパソコンにおまかせ…。
「待つだけなんですか?」「そうです…」
参加者の方々は、少々拍子抜けのようでした。でも、星空写真を撮影する、編集するってこんな感じの連続なんですが…という感じです。
パソコンが作ってくれた元画像を最初の基本ソフトで編集してもらい、「ちょっと化粧して」きれいな写真にしてもらいました。

11時30分 終了・解散
 あいにくの天気で、どれほど満足してもらえたか、ちょっと不安ですが、第2弾、第3弾を開くことで、その答えは見えてくるでしょう。

 今回の参加費は、なんと!一人当たり¥4,190-!びっくりです。
 宿泊代・施設使用料が¥2,590-、食事代が¥1,600-。
 無料で講師をやってますので、宿泊代と食事代だけ…。それにしても安いです。
 集金額に資料代を入れるのを忘れてました…。まあいいですね。

 これに懲りず、次の開催を計画していきます。

**** 反省 ****

  • とにかく天気。これだけはどうしようもないが、天気が悪いときにでもできる『何か』を準備しておきたい。
  • 豊根村三沢の「いこいの里若者センター」は小さな施設だが、家庭的で使い勝手がよい。ある程度わがままも聞いてくれそうで、今後も活用を探っていきたい。
  • 思いのほか、Macユーザーが多かった。自分自身もMacユーザーだが、Macを使った星空写真編集の技能を学べる機会が自分にも欲しい。
  • 実際に使えなくても、すべての機材を持っていって、展示できたのはよかった。
  • 参考書籍も並べて、手に取ってみられるようにした。休憩の時などにみてもらえたように感じた。無駄と思っても並べ続けていきたい。

2016年2月7日日曜日

第15回星空観察会@休暇村茶臼山高原 報告

2月6日(土)第15回星空観察会@休暇村茶臼山高原、翌7日(日)早朝には惑星観察会を開催しました。

これで、3回連続快晴!
家を出発するときには、ほぼ全天の雲の曇…。遠くに青空がちょろっとのぞいている感じ。夜は晴れの予報だったので大丈夫だろうと思いながらも、ちょっと不安でしたが、開始1時間ほど前から雲が切れ始め、開催時刻にはなんとほぼ快晴となりました。

茶臼山高原スキー場も前面滑走可能で、休暇村のお客さんもたくさん!特に親子連れ、それも比較的小さい子が多い感じでした。今回も、宿泊でないお客さんもちらほらいたようで…豊根村観光協会や休暇村に開催の問い合わせの電話が入ったそうです。

明るいうちに望遠鏡を準備。今回は赤道儀の設置まで行うことができました。

観光協会の職員さんは、視察でお休みでしたので、急遽、設楽町の奥三河総合センターの後藤さんにお手伝いいただきました。

さて、最初は、会議室での「今日のこよみ」と「これからの見どころ」の紹介。
2月6日は、あまり出来事がなく…
札幌オリンピックジャンプでメダル独占(1972年)
大相撲八百長問題で春場所中止決定(2011年)
といったところが有名な事件でしたという感じ。

そして、月齢や旧暦を紹介。

そのあと、2、3月の星空の見どころで、「明け方に惑星大集合」「冬の大三角・ダイヤモンド」、3月9日に部分日食が見えますよ…と紹介。

ステラリウムで、今晩の星空を紹介。冬の大三角、冬のダイヤモンド…その真中に天の川…どんどん見上げると、この辺り(カシオペヤ座とペルセウス座付近)がキラキラですよ…、オリオン星雲とアンドロメダ銀河の違い…、と言った話をしました。

室内最後の話は、双眼鏡での星空観察のススメ。肉眼では見えない多くの星を双眼鏡で見てくださいと、話を締めました。

その後は外に出て望遠鏡を使っての星空観察。

オリオン星雲、アンドロメダ銀河、散開星団M41などを見て頂きました。

あまりの寒さで、最後の挨拶をする間もなく、「足が冷たいから部屋に戻る〜」と言って帰っていくお客さん多数…。
さすがに、この寒さは尋常ではありません。30分以上のお外は「危険」なようです。

翌朝の惑星観察会は、午前5時50分から開催しました。
5時前に起きて、準備開始。氷点下10℃に迫る超低温でした。それでも、開催告知をした以上、準備してお客さんを迎えないと…というか、自分がワクワクしながら準備してました。
今回は、休暇村スタッフさんがなんとホットコーヒーまで用意してくれました。
お客さんは何人来るかと、ドキドキしながら待ってましたが、開催時刻になっても誰も来ず…。しばらくしたら、いつも応援に駆けつけてくれるけんたさんが車で登場。
今回は、けんたさんを除くと、お客さんゼロでした。残念。
でも、星空、日の出は最高でした!!
次回は是非お客さんに大いに宣伝してきてもらえるように頑張ります!!

さて、今回参加していただいたお客さんの感想です。
  • こんなにたくさんの星を見たのは初めてで、とても感動しました。(30代、大変よい)
  • これまででの何番目かのすばらし快晴でした。茶臼山の夜星を十二分に楽しむことができました。ホテルの明かりがもう少し防げるとよいのですが。(30代、大変よい)
  • 感動しました〜☆ すっげーたのしかった! 星がありすぎて、どんな星かわかんなかった(幼児2、30代1、大変よい)
  • オリオン座とかこぐま座は知っていたけど、いろいろな星が見られてよかったし、運良くきれいに見えて楽しかった。(小学生、大変よい)
  • ぼくらは名古屋に住んでいて、星がなかなか見えなかったけど、2月6日この観察会で始めてこんなにきれいな星が見えてすごくきれいだったです。(小学生、大変よい)
  • 銀河とかがきれいでいろいろな星が見えて嬉しかったです。(小学生、大変よい)
  • オリオン座やガスがよく見えて素晴らしい。こんなのを見たのは生まれて始めてです。ぜひこれからも続けてください。(小学生、大変よい)

次回開催は、3月初旬の予定です。
詳細は決定次第、ご案内します。


*今回の写真はけんたさんに撮影していただきました。けんたさんのHPも是非ご覧ください!!

第15回星空観察会@休暇村茶臼山高原 反省

☆事前準備
 今回も、明るいうちに準備を開始。三脚・赤道儀の設置までは行えた。今後も、できるだけ早めの準備を心がけたい。一方で、これからは湿度が上がってきて夜露の問題も出て来るので、そのあたりも考えながらの準備が必要だと思う。
 早朝の惑星観察会も5時過ぎから準備開始。2台の望遠鏡があれば、対応できる感触だった。

☆必要なもの
 バッテリーの持ちが極寒のため非常に悪い。いつもの半分以下の時間しか持たない…。直接地面に置かない、断熱容器に入れるなどの工夫が必要だと思う。
 
☆観察会の内容
 前回に引き続き快晴での星空観察会。満天の星空での観察会となった。オリオン星雲のガスのようす、アンドロメダ銀河、M41散開星団など、ガスが光っている星雲、星が集まってガス上に見える銀河、多くの星が集まっている星団のようすを見てもらった。お客さんに違いを感じていただけただろうか?
 
☆今後の展望
 今回も開催した早朝の惑星観察会は、早朝&小さいお子さん連れのお客さんが多かった&超極寒のために、参加はゼロ…。休暇村のスタッフさんに温かいコーヒーまで用意していただいたのに…。残念でしたが、続けることで、参加してくれる人が出てきてくれればOK程度の感覚で、開催していけたらと思う。
 これまで約1年毎月開催してきたが、日程が不定期で、お客さんが「たまたま来たらやっていた」というレベルだったのを、何とか第○土曜日のように固定できるようにしていくと、それをねらってきていただけるようになるかもしれない。要検討としたい。