2015年10月28日水曜日

栗名月を愛でる会 報告&反省

今年の10月25日は「栗名月」。いわゆる十三夜という月遅れのお月見の日。こうした節目の星空(月夜?)にイベントを企画しないことはないということで、「栗名月を愛でる会」を開催しました。

ところが、主催者であるはずの私がダブルブッキング!午後に急遽会議が入り、それも数時間どころの騒ぎじゃない長時間会議…。終了は午後6時過ぎ。3時か4時には終わるだろうと思っていたところが大間違い!とんでもない顰蹙を買ってしまう騒ぎになりました。

夕方に、観光協会の職員の方が何とかセッティング。今まで私のサポート込みで何とか準備できていたところに、一人で準備ということでトラブル続出。バッテリー忘れやねじが外れて直せなかったり…、ファインダー調整ができず月の導入がままならない…などなど。途中で電話でサポートしながら現地に向かいました。

何とか7時過ぎには現地に到着。既に設置してあったビクセンSW2-ED103Sの微調整とバッテリー接続を行い、私の運んできたC11を設置。とりあえず、何とか形にはしました。

行き交う紅葉ライトアップを見に来たお客さんに…
「望遠鏡で月見えます!見ていきませんか!」
と声をかけ、何組かの方に見ていただきました。
口々に
「すごい!」「クレーターまではっきり見えるじゃん!」
と喜びの声。その後、せっかく覗いていただいたので、アンドロメダ銀河やプレアデス星団(すばる)、h−χ二重星団などを導入して見ていただきました。月夜の晩なので、それほどの迫力はありませんでしたが、アンドロメダ銀河のぼーっとした様子やプレアデス星団や二重星団の星がたくさんある様子はしっかりと見ていただきました。
ついでに、
「休暇村などで星空観察会を開催しています。そちらにもぜひご参加ください。」
と宣伝もしておきました。
昼間の企画「三遠南信食の祭典」のために来ていた豊根村役場の商工観光課課長さんも覗いて感動してくれました。

あっという間に20時が過ぎ、紅葉ライトアップのライトが消え、駐車場の照明も消灯。片付けをして、今回はもう一つ、CBCクリエーションの担当の方との情報交換(なんて大げさなものではなくて、私の先輩が担当者だったので会ってお話をしただけ?)をして帰りました。そちらの情報交換も有意義でして、今後新しい展開がひょっとしてあるかも…なんて感じもしました。

今回の反省
☆事前準備
とにかく会議とのダブルブッキングが顰蹙でした。ごめんなさいと謝るしかありません。所詮こちらはボランティアなので、何ともならず…。はやりスタッフ養成が今後のこの活動(豊根での星空観察会の開催)の要だと感じました。
望遠鏡の準備で忘れやすいのが、「バッテリー」忘れない工夫が必要です。現スタッフのスキルアップも重要ですね。

☆観察会の内容
何かのついでに星空観察会というのは、とても素敵と考えています。主たる目的としての星空観察会となると、天気が悪ければ見られないし、観察会を主催する人にそれなりのスキルがなければ、厳しいこともあります。なので、何かのイベントの傍らで「星見えますよ!見てってください!」といった開催方法が、お互いに気楽でちょっと得した感じでいいと考えています。

☆今後の展望
各種イベントの傍らで開催しながら、主たるイベントの「星空観察会@休暇村茶臼山高原」のお知らせをしていく…といった方法が、リピータをつくる鍵かもと感じる場面が多くありました。個別のイベントの広報ではなく、いろんなイベントで星空企画をやってますみたいなチラシ?パンフレットがあるといいかもと思いました。今後の検討課題としたいです。

*写真は、毎度のことですがけんたさんの提供です。けんたさんのHPもぜひご覧ください。

2015年10月24日土曜日

第12回星空観察会@休暇村茶臼山高原


第12回星空観察会@休暇村茶臼山高原を開催します。
11月7日(土) 19:30〜
 休暇村茶臼山高原にて
 テーマは先月に引き続き…
 「秋の星空とアンドロメダ銀河 天王星観察にも挑戦!」
 天気さえよければ、アンドロメダ銀河、プレアデス星団(すばる)、h−χ二重星団をはじめ、球状星団、散開星団をどんどん見たいと考えています。肉眼ではまず見ることができない天王星にも挑戦してみたいと思います。
 休暇村のHPにも開催のお知らせがあります。そちらもご覧ください。

 皆様のお越しをお待ちしております。

栗名月を愛でる会 in 茶臼山高原

今年の栗名月は10月25日。その日には茶臼山高原で「三遠南信第1回食の祭典」が開催。そして、夜には紅葉ライトアップ(最終日)。
ということで、茶臼山高原で17:00頃より
「栗名月を愛でる会」
を開催します。
望遠鏡を数台持ち込んで、栗名月と呼ばれる旧暦9月13日の月を眺めようという企画です。食の祭典のあとに…、茶臼山高原の紅葉ライトアップを見るついでに…、ぜひご参加ください。場所は、茶臼山高原駐車場(今のところ第一駐車場の予定)。
天気さえよければ、20時半(駐車場が閉鎖されるまで)開催の予定です。

2015年10月19日月曜日

紅葉ライトアップ星景写真 in 茶臼山高原


都市星景写真第3弾。
今回は茶臼山高原で行われている紅葉ライトアップを入れて星景写真を撮影しました。

撮影した写真をすべてKikuchiMagickで合成したところ、前景の紅葉が明るすぎる感じ。それが上の写真。

 写真データ2015.10.18 20:27~21:22
 Canon EOS 60D
 EFS18-135 f5.6
 4sec×741 -> KikuchiMagick -> DPP



そこで、照明消灯後の写真をまず比較明合成し、さらにそれに紅葉ライトアップの画像を比較明合成した結果が、下の写真。


 写真データ
 2015.10.18 20:30~21:22+20:00
 Canon EOS 60D
 EFS18-135 f5.6
 4sec × 704 -> KikuchiMagickで比較明合成 -> DPP で比較明合成


合成の仕方を変えるだけで雰囲気がこんなに変わるんだと実感しました。
それにしても、飛行機の光跡が邪魔だなあ…。これはこれでいいという人もいますが。

2015年10月16日金曜日

あんまり都市星景じゃない星景写真

KikuchiMagickを使った星景写真の第2弾。「昇るオリオン座」です。シリウスがちょうど昇ってくるところでした。
下の方に見えるのは豊田市の夜景です。

自宅近くで1時間頑張って撮影しました…。と言ってもカメラをセットして、リモコンのスイッチをON。あとは放置。

撮影したデータをソフトに読み込んで出来上がりです!

次は、北の空で挑戦してみようかな?


写真データ
撮影地:愛知県豊田市
2015.10.14 23:30~24:30
Canon EOS 60D EFS18-135mm f5.6
ISO 800 8sec.×421 -> KikuchiMagickで比較明合成

2015年10月14日水曜日

第11回星空観察会の反省

第11回星空観察会の反省…

☆事前準備
 今回は、曇天だったので、セレストロンC11とビクセンED103を準備した。星が見えなくても、望遠鏡の紹介をしようと考えていた。反射望遠鏡と屈折望遠鏡、赤道儀の役割等の解説をして少しでも興味を持ってもらって、「また来よう」と思ってもらえるように…。

☆必要なもの
 必要なものはほぼそろったかなという感じ。後あればいいものとして、望遠鏡のカバー。突然の雨にも濡れないような準備がしてあるとよい。ブルーシートなどで工夫してみたい。
 
☆観察会の内容
 今回は「今日のこよみ」から始めてみた。お客さんが家に帰っても見てみようと思える材料の提供があるとよい。現在見える星・星座、見どころ、街明かりの中でも見える星の紹介等があるとよいだろう。ステラリウムやMitakaの紹介も必要だと感じた。どこかで入れれるようにしていきたい。
 望遠鏡の紹介はどうだっただろうか?少しは興味を持ってもらえた感触だが、その上にその望遠鏡で星を見てもらえたらもっといいんだろうが、雲ばかりは何ともならないなあ…。

☆今後の展望
 観察会の形も固まってきて、今後の展望というよりさらに充実させるための工夫が必要な段階になってきたと感じる。形式を毎回同じにして、その都度の見どころが、確実に提供できるようにしていきたい。今のところは、初めてのお客さんがほとんどなので、これから出てくるリピーターに満足してもらえるような充実をしていかなければ行けないだろう。この会以外のプログラムの提供も必要に感じている。

2015年10月12日月曜日

望遠鏡とウエイトのバッグ

星空観察会の開催には機材の充実も大切ですが、その周辺機器(?)の充実も大切。ことに大きな望遠鏡になるとその機材を運ぶのにも一苦労。最初のうちは購入したときに入っていた段ボール箱を使っても何とかなりますが、しばらく使っているうちに、段ボールもふにゃふにゃになってきて…、持ち手がとれ、底が抜け…、だんだん悲惨な状況になってきます。そうしているうちに、大切な機材を落として取り返しのつかないことになってしまうなんてこともあったりするかも。
ということで、望遠鏡バッグと赤道儀のウエイトを入れるバッグを購入しました。

いずれのバッグも三重県津市にあるテレスコープセンターアイベルに相談して購入することにしました。

まずは、望遠鏡用バッグ。
セレストロンC11を運ぶために購入。これまで使っていた段ボール箱より体積が約半分。しっかりとした緩衝材が内装されているので、安心感抜群。十分な大きさもあるので、このバックの中に、巻付けフードやいピースなどの小物も入りそうな感じ(ただし、裸ではお互いに傷つくからやめた方がいい)。
実際、巻付けフードとファインダー、アイピース、天頂ミラーなどは余裕で入りました。下の写真が入れた様子。本体が黒いので分かりにくいですが、手前に巻付けフードや小物が入っています。

本体とバッグの重量を合わせて15kgぐらいありますので、少々重いですが、片手で十分持てます。これまで、巨大な段ボールにいれて、両手で滑りそうに運ぶのに比べたら、安心感と運びやすさが素晴らしいです。

まあ、安心感と運びやすさと引き換えなので…価格¥14,800(税別)は高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、私にとっては、いい買い物ができたかなと思っています。


次に、ウエイトバッグ。
購入時の段ボール箱の体積と比べると3分の1ぐらい。しっかりした持ち手が付いているので、安心。カバン一つに2つのウエイトを入れるので、ちょっと重いですが、購入したときにから使っていた段ボール+緩衝材に比べたら運びやすさと安心感は段違い。

段ボール箱がかなりボロボロになっていました。そのうち何らかのカバン(袋)の購入(または製作)を考えないといけないなあと、いろいろなものを物色していましたが、ぴったりのものはなかなか見つからずに、今回のこのウエイトバックにしてみました。

これも、大正解と思っています。
価格については、望遠鏡バッグと同じですが、私はよいものだと思っています。
ちなみに価格は¥2,500(税別)でした。

2015年10月11日日曜日

第11回星空観察会@休暇村茶臼山高原 報告

10月10日(土)第11回星空観察会@休暇村茶臼山高原を開催しました。

前日まで、好天続きで「これはいけるかも」と期待しましたが、晴天だったのはその日の朝早くまで。どんどん雲が広がって…。残念な状態になりました…。

しかし、諦めず開催するのが私のポリシー。なぜなら、お客さんはいらっしゃいますから…。

開催1時間ほど前から屋外の準備開始。曇っていて星が見える見込みはなかったのですが、前回の「見えなくても覗きたい」というお客様の要望に今回も応えようと、セレストロンC11とビクセンED103の2台の望遠鏡を準備しました。


今回からは趣向を変えて、「暦」の話から…。
10月10日は15年前まで体育の日。1964年に東京オリンピックの開会式が行われた日。かつては祝日でしたが、今やハッピーマンデーとか言う3連休制度に飲み込まれて、それも知らない子どもが増えてきて残念。
そして、月齢や旧暦、天文現象を紹介。その後、10〜11月の見どころを紹介し、今晩の星空の紹介を行いました。

秋の星座とそれにまつわる神話(アンドロメダ、ペルセウス、ケフェウス、カシオペヤ)の紹介。アンドロメダ銀河とその様子と40億年後には我々の天の川銀河と衝突して一つに合体すること等をお話ししました。

最後に、「星空観察には双眼鏡がおススメ」「最初の望遠鏡はコルキットスピカ」という話をしました。

その後、外へ案内…。案の定、全天の雲。
それでもめげず、星空案内ならぬ望遠鏡紹介。反射望遠鏡と屈折望遠鏡のしくみの違いを説明。

「何も見えませんが。」
の一言のあと、
「覗いてみたければ覗いてもいいですよ。」
で、やはり子どもたちは次々覗いては
「まっくら。なにもみえないよ。」
まあ、当然ですが…。

ということで、これにて終了。
9時ちょっと前まで待って、片付け開始。
片付けをはじめたころから、雨がぽつぽつ降り出して、15分後にはザーザー降りになりました。

今回の観察会には、
「今日は星空観察会ありますか」
と休暇村宿泊のお客様がいたとか。
休暇村のスタッフさんが
「天気がイマイチなので、星が見られるかどうかは分かりませんが、お話はありますよ」
と答えたところ、
「お話を聞くのも楽しみにしていますので」
とおっしゃったとのこと。

何と嬉しいことでしょう。
これからも頑張らないといけませんね!

次回予定は…未定。決定次第お知らせします。

*今回の写真もけんたさん撮影です。けんたさんのHPもご覧ください。

2015年10月4日日曜日

都市星景写真

これまでいろいろ試してきましたが、星の写真も奥が深くて難しいことばかり…。いろいろぼちぼちやっていくとして、何か手軽に自宅でもできることがないかと探して、たどり着いたのが、「都市星景写真」。
先日、アストロアーツから「都市星景撮影術」という本がでて、試しに買って読んでみた。記事に書かれていることのうちのいくつかは以前から知っていたことでした。しかし、本に掲載されている写真を見ると、「これならいけるかも!」と感じるものがあって、今回自宅近くで試してみました。
撮影データ
 撮影地:愛知県豊田市?みよし市境目
 撮影機材:Canon EOS 60D EFS18-135mm
 ISO800 8s×138枚 KikuchiMagicでスタック
8秒の撮影では、ほとんど星が確認できなかったものが、「比較明合成」することで、線として表れて見えてくる。街の灯りも生かしながら、星が撮影できるのは魅力的でした。
景色を選んで撮影すれば、結構いい感じになりそうです。
今回の写真の総露出時間が20分足らずでこれだけ軌跡が残るので1時間も撮影すれば、結構いい感じで星の奇跡が写るはず…。自宅付近でも撮影できるので、移動時間もそれほどかからずに撮影のために時間が確保できそう…。

これからいろいろ試してみたいと思います!!