2015年3月21日土曜日

休暇村茶臼山高原 第1回星空観察会

星のソムリエとしての初仕事。
休暇村茶臼山高原にて「第1回星空観察会」を開催しました。
昨年11月頃に何気なく寄った豊根村観光協会で「星空がきれいだから星空観察会見たいのができるといいねえ…」の一言で始まったこの企画。
12月に提案された「豊根村観光交流アクションプラン」の中『星空観察のような宿泊を伴いベントを企画しよう』と書き込まれ、ついにこの日第1回目が実現しました。

2月21日に最初の連絡が入り、3月6日には現地で打ち合わせ。実際にお客さんを相手に星空案内を行いました。

午後3時30分頃、準備のために休暇村に到着。午前中に確認したGPV気象予報によれば、午後から回復し、夕方以降はほぼ雲なしの快晴になるはずでした。ところが、待てども暮らせども雲は切れず、ついには、霧やもやまででてくる始末。日が沈む午後6時頃には、周囲は霧で真っ白になってしまいました…。
とは言っても、ホテルのフロントではチェックインするお客さんに、「今晩やりますから、ぜひご参加を」と声をかけながらチラシを配っている…。
見れても見れなくても、準備だけはしないといけないと思い、星が一つも見えない中で、望遠鏡のセッティングを行いました。時々ちらちら見えるシリウスなどで望遠鏡のアライメントを何とかとろうと悪戦苦闘…。できたと思って、「自動導入!シリウス!」としてみたら、全く導入できず。アライメント失敗!!星も見えなくしょうがないので、何となく北に向けて、あとは勝手に回ってろ!でセットしたことにしました。

そんなことをしているうちに、そろそろ開始の7時30分に。
その頃になると少し霧が晴れて来て、木星は望遠鏡を使えば何とか縞模様とガリレオ衛星は見られそうだったので、「まずは木星を見てください」と自己紹介もせずに観察会場に案内。何とか見える木星を見てもらいました。

何人かの人が木星を見ているうちに…みるみる霧が晴れて来て、たくさんの星が見えるようになってきました。主要な冬から春の星座が見えるようになってきたので、簡単な星座案内…、冬の星座(オリオン、おおいぬ、こいぬ、ふたご、おうし…うさぎ)と冬の大三角、冬のダイアモンドの紹介、春の星座(かに、しし、おおぐま…)、北斗七星から北極星の見つけ方などの紹介ができました。
そんなことをしているうちに、オリオン星雲(M42)も見えてきて、望遠鏡で羽根を広げる星雲の様子を見てもらいました。
ついでに、北斗七星のミザールが何個の星に見えますか?という話から、ミザールとアルコルの話、そしてミザールがさらに二重星になって見えることを紹介して、望遠鏡で見てもらいました。

ここまで約30分。めまぐるしく変わる空の天気に翻弄された星空案内でした。

その後は、最初にレクチャーをする予定だった会議室に入ってもらい4月4日の皆既月食の話を少しして、今回の星空観察会を終了しました。

そこでひとまずは星空観察会は終了でしたが、せっかく天気も回復したし、観光協会の方がたくさんの双眼鏡を用意してくれていたので、「星空観察での双眼鏡の有用性」を知ってもらおうと、残った人+観光協会の方+休暇村の方で双眼鏡で星空を見てもらいました。
双眼鏡のいいところは、自分の肉眼で星を見て、そのままの位置で双眼鏡を目に当てるとそのまま大きく見えるところ。望遠鏡での星の導入のような苦労なしで肉眼よりも星空がよく見えるのがおすすめ。すばる(プレアデス星団M45)やプレセペ星団(M44)なんかは、望遠鏡で見るよりも見応えがあります。今後もいろんな場面で勧めていけたらいいと思っています。

そんなことをしていると、ほとんど終わった星空観察会のためにきてくれた方が遠路岐阜と豊田から2名。ありがたいことです。


次回は4月4日(土)皆既月食観察会
です。たくさんの方の参加をお待ちしています!!

今回は写真が1枚もありません…写真を撮る余裕がありませんでした…<(_ _)>

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